22日早朝に行われた内閣信任投票では、
議員総数300の議会で155議員が新内閣を支持、不信任は143票だった。
首相は先週、与党・全ギリシャ社会主義運動(PASOK)内の造反に見舞われ
内閣改造を断行、議会に信任を問うた。
信任投票後に警察は、歳出削減計画への抗議に繰り出した市民らに対し催涙ガスなどの使用を余儀なくされた。
焦点は、首相が来週の採決で780億ユーロ(約9兆円)規模の財政再建パッケージを議会通過させられるかどうかに移った。
「次はEUが向こう12カ月について、ギリシャの市場調達が無理だと思われることから生じる資金ギャップを埋める具体的な保証を提示することが求められる。それがあって初めて、IMFは次回融資の実行に同意するだろう」と分析した。
2本の法案
クリストドゥラキス元ギリシャ財務相はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「財政緊縮策の承認はこれで問題なく進むだろう」と楽観的な見方を示したが、最大野党・新民主主義党のサマラス党首は信任投票前に、パパンドレウ首相の案はギリシャの成長を回復させないため成功しないと主張していた。
カパ・リサーチがトビマ紙のためにギリシャ国民1208人を対象に実施した世論調査では、47%が新たな緊縮措置に反対し早期の総選挙を求めると回答した。財政パッケージを承認するべきだとの回答は約35%。議会前の抗議行動は連日のものになっている。