山本夏彦名言集 「何用あって月世界へ」

相場で書くべきことも少ないので、昔読んだ本のことなど。
 
山本夏彦名言集 「何用あって月世界へ」
整理していない書庫から発掘。
 
帯に「珠玉の名言至言」
「幾多の著作からギュギュッとエッセンスを抽出 夏彦節に心地よく、酔いしれる喜び!!」
と下品な惹句があって、泉下の著者も苦笑いだろうと、少しおかしい。
 
 
 
・その機会がなかったばっかりに潔白だった男女が、その機会があった男女を居丈高にとがめて、自動的にさらに潔白になるのは何より恥ずべきことである。
 
・私は人類を愛していない。見限っている。見限ったのは、大勢の人類に接して、一々話しあった上でのことではない。
自分の内心を見て、愛想をつかしたのである。
 
・男は苦笑いする動物で、女はしない動物である。新聞は苦笑いしないこと女に似ている。
 
 
…近頃は女も苦笑いすると思う。
新聞や役所、労組はしないようだが。(笑)