7/26(木) EU不安の中、緩和政策期待で NY堅調。

25時、ダウは250ダル高して、利食いに押されながらも、12800台。
EUはいよいよ以て調子が悪いようだが、NYは堅調である。
 
 
■米株式:上昇、ギリシャのユーロ圏脱退の可能性9割ともECBはユーロ存続へ
7月26日(木)23時35分配信 フィスコ
 
米株式市場は上昇。
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の「ECBは、ユーロ存続のためには如何なる対応も取る」との発言を受けて、ショートカバーの動きから大きくギャップアップしたが、寄りついてからは動意の薄い展開となっている。
 
 ECBは、来週の8月2日に理事会を控えており、何らかの行動にでるのか、注目される。
なおシティーグループが、ギリシャのユーロ圏脱退に関して今後12-18カ月の間に起きる可能性を90%ほどとし、前回の50から75%ほどとの予想から引き上げている。またシティーは、今後2-3四半期の間で、オーストリア、ベルギー、フランス、ドイツ、ギリシャアイルランド、イタリア、オランダ、ポルトガル、スペインが大手格付け会社から格下げされることを予想している。
 格付け会社イーガン・ジョーンズはイタリアのソブリン債を「B+」から「CCC+」に引き下げているが、大手格付け会社による今後の動向に注目が集まる。
 
 世界各国での緩和政策への思惑も報じられており、中国政府当局者が、下半期の間に中国人民銀行による預金準備率引き下げが数回行われることを見込んでいる、と発言。新華社は、「中国政府は、成長継続の為に積極的な金利政策を続けるだろう」との見解を示している。米国では、バンク・オブ・アメリカ量的緩和第3弾(QE3)の可能性に関して、市場では65%ほどが織り込み済みでQE2時よりも大幅に低い、との見解を示している。
 
 個別銘柄では、iPhone5発表の遅れが噂されているアップル(AAPL)も上昇しているが、上値の重い展開となっている。スーパーのホールフーズ・マーケット(WFM)は、業績見通しが市場予想を上回り大幅上昇。半導体ベースの高性能相互接続性品の設計・開発のメラノックス(MLNX)もオラクル(ORCL)かIBMIBM)が、一株あたり150ドルで買収を提示しているとの報道を受けて上昇。
 
 NY原油先物9月限は1.2%高。通常取引開始前に90.47ドルと、週初23日以来の高値を示したあとも高値圏での推移を維持している。前述のように世界各国での追加緩和への思惑から88ドル付近がサポートとなり、底堅い展開を続けている。
 
 ダウ平均株価は227.35ドル高の12903.40ドル、S&P 500は22.26高の1360.15前後で推移、ナスダック総合指数は47.29ポイント高の2901.53ポイント前後で推移。NY原油先物9月限価格は1.08ドル高の90.05ドル前後で推移している(日本時間23時30分時点)。
《KG》