1/4(金) 大発会 途中状況

1/4(金) 大発会  爆騰寄りの、午後のニュースである
 
 
後場に注目すべき3つのポイント~景気敏感株や金融株に資金、材料株での短期物色も
12時25分配信 フィスコ
 
現在値
トヨタ 4,210 +205
キヤノン 3,415 +75
コマツ 2,298 +114 
  
4日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
・米雇用統計控えドル買い・円売りが意識されやすく
・ドル・円は87円81銭付近、リスク選好的な円売りはしばらく続くとの見方
後場も高値圏で膠着の展開へ、週末・米雇用統計待ちで材料株による短期物色に
 
■米雇用統計控えドル買い・円売りが意識されやすく
日経平均は大幅続伸。270.92円高の10666.10円(出来高概算18億5000万株)で前場の取引を終えた。225先物は米株高を背景としたシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、10750円で始まった。これによる裁定買いによって
トヨタ<7203>、キヤノン<7751>、コマツ<6301>など主要銘柄が軒並み買い気配から始まった。
 
日経平均は寄り付き直後に付けた10734.23円を高値に上値の重さが意識されているが、寄り付き価格を上回る水準での高値保ち合いに。東証1部の騰落銘柄は値上がり1525に対して値下がり126、変わらず44と、値上がり数が全体の9割近くに達している。セクターでは東証33業種全てが上昇しており、ゴム製品、保険、輸送用機器、電力ガス、証券、パルプ紙、非鉄金属、機械、電気機器の強さが目立つ。
 
日経平均は寄り付き直後に一時10700円台を回復し、その後は高値圏でのこう着が続いている。大きくマドを空けてのスタートとなり、その後の上値の重さは想定内であろう。ただし、日経平均TOPIXともに寄り付きを上回って推移するなど予想以上の堅調推移であり、押し目買い意欲は相当強そうである。
 
また、為替市場では対ドル、対ユーロともに円安基調が強まっており、指数インパクトの大きい主力の輸出関連などへの押し上げ要因となる。今晩の米国では雇用統計の発表が控えているが、3日発表のADP雇用報告が予想を大きく上回ったこともあり、雇用統計の上振れも意識されるところ。ドル買い・円売りが意識されやすく、高値保ち合いならも、日経平均大引けにかけて再度10700円を捉えてくる展開が期待される。
 
■ドル・円は87円81銭付近、リスク選好的な円売りはしばらく続くとの見方
ドル・円は87円81銭付近で推移。今日4日に発表される12月の米雇用統計は強い内容になるとの見方が多く、87円台前半には短期筋、個人勢などの新規のドル買いオーダーが多く残されている。仲値時点でのドル需要は、そこそこの水準だったとの見方もあるが、顧客筋のドル買いは一巡しているもよう。
 
安倍政権発足後も円安・株高が進んでおり、米国の「財政の崖」が回避されたことから、リスク資産への資金シフトが観測されている。株高を好感したリスク選好的な円売りはしばらく続くとの見方が多い。
ただし、米国における追加量的緩和米国債などの購入拡大)への期待は後退しており、主要国の株高は一服する可能性があること、日本政府が容認する円安は1ドル=90円程度との思惑が浮上しており、ドル上昇は長続きしないとの見方もある。
 
オーダー状況は、87円20銭、87円00銭に個人勢、短期筋などのドル買いオーダー。88円00銭に個人勢、短期筋などのドル売りオーダー(利食い目的)。
 
■今後のポイント
・4日に発表される12月の米雇用統計内容の改善期待残る
・米国の追加緩和への期待後退→リスク選好的な円売りは長続きしないとの見方も
12時23分現在のドル・円は87円81銭、ユーロ・円は114円33銭、ポンド・円は141円06銭、豪ドル・円は91円55銭付近で推移。上海総合指数は、2262.48(前営業日比-0.29%)で推移している。
 
後場のチェック銘柄
・円安進行や米国株高を好感で一時10700円台を回復、押し目意欲は強そう
・主力処は景気敏感株や金融株を中心に上昇、物色は次第に材料株に移行
後場も高値圏で膠着の展開へ、週末・米雇用統計待ちで材料株による短期物色に