新海誠 『言の葉の庭』 先週末にGYAO!で 3回観る。
■ 12億円
新海作品としては史上最大規模の301スクリーンで公開された同作は、動員68万8,000人、興行収入9億3,000万円を記録。26日金曜日の初日を合わせた3日間では、動員95万9,834人、興収12億7,795万8,800円と早くも興収10億円を突破する大ヒットスタートを切った。
客層の男女比は64対36で男性層が多め。鑑賞動機としては、「新海誠作品だから」「映像の美しさに期待して」に次いで、「RADWIMPSが音楽を担当しているから」がランクイン。配給元では「興収60億円も狙える」としている。
■ 小料理屋で聞く 新海 誠
大阪・梅田、オヤジひとりでやってる小料理屋に入ると、先客の二人は酔眼朦朧、
しまったー! 、、でも子持ちのハタハタを食わずに帰るわけにもいかない。
久しぶりに見た泥酔、そのべろべろのツレの30男をタクシーに押し込んだ後
またもどってきた40男が、いきなり 「映画『君の名は』いいんですよー。」 と話し出した。
ああ、ほんとうに当たったんだ 新海 誠 『君の名は』
オレも、再来週くらいに観に行こう。
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ここからが本編。
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『言の葉の庭』 高校生の主人公と、大人のヒロインを組み合わせて「商品」になると思ってんのか?バカ!!
と発表当時は思ったが、、、まいりました、、よかった。
商品になってなくても、いいものは、いいや。(笑)
1億5千万だっけ、ほとんど売れなかった作品だが、『絵』がこまかい、、
というか、これ新海誠ファンクラブだよね、制作スタッフ自体が。
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これ、作品じゃなくて随筆のつなぎ合わせでしょ?と思ったが、
どうも、もともと上映作品として構想されたなかったらしい。
見事としか言いようがない。
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それをことさら 『言の葉』という、 そう言わざるをえない 『モチーフ』 があったのだろうが、、
それが何を意味するのかは、いまひとつ分からない。
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初めって出あった場面、その去りぎわに主人公に投げかけられる、ヒロインの言葉
『 なるかみの すこしとよみて さしぐもり 雨もふらぬか 君を留めむ 』
… それがその場を支配する 『言の葉』の 『起』 である、、、のかもしれないが
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『靴』 のエピソードといい、
最終章の 『はだしのヒロイン』といい
そのままでは、あまりに、エッセイ、、、『解釈的』ではないかと、も、、思うのである。
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1時間に満たない作品で、ノートPCの、GYAO!の小さな画面で、両手で掴んで観て、煙草も吸わずに、
5回も泣いたのに、、、
エラそうに言うこともないのだけれど。(笑)
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『言の葉の庭』 ではなく、
ヒロインが駆け降りていく階段の、追いつかねばという、その素足のもつれに、描くべきものは尽きている気も
するのである。
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