快眠、と話。発散のこと。

いつものBARへ。


いつもの先生が子分を連れて来てらっしゃる。

子分の方はオレと同年代。
長い付き合いらしく、最近早期退職して
地元に戻ってらしたらしい。


絶妙のタイミングで相槌を打つ。

マスターも先生にはいいタイミングで
いい相槌を打つ。



能登半島の先っちょの村に

家と墓を守るため
70歳近くなって里帰りしたご友人の話

八つ墓村というより百墓村みたいな土地柄だそうだが
一階7室、二階で6室
仏間の仏壇は人が住めそうな大きさというか広さだし
仏壇のわきの不動明王は2メーターはあったぞー


などと先週末と同じ話



百墓村のだだっ広い仏間でも
すぐに眠れて、寝つきはいいんだ
そう言えばマスターは
夢を見たことがないんだったよなー


…という何度も聞いたはなしに…

そうです、寝てるんじゃなくて
仰るとおり気を失ってるのかもしれません。  (笑)

わはははははー

わはは、あはは、わははははー





唐突に気づいたが

明るくて寝つきが良い人間は
のべつ幕なくしゃべっている。


人間は同じ話を何度も何度も繰り返して
同じところで何度も何度も笑うことによって
情報の整理というかリプレイスをしているのだろう。




こないだ読んでた
森田真生の本では触れられていなかったが
岡潔の戦後の悪徳3S

「ソング」  「スポーツ」  「スクリーン (映画)」


思考を停止させる
数学を遠ざける超・悪徳はどれも


「発散」であった。





歌って、体を動かして、人のつくった情報 (映画)に

情緒をゆだねてスッキリしてしまったら

発散しちゃったら


考えごと できないでしょ。



だそうである。






話も同じ

飲み屋でのべつ幕無しに話してる
女や老人を

「ばか」 だと思ってみていたが

ちがう。

彼らは発散して明日への活力を蓄えていたのである。



毎日同じ日々である。


考えて生産性の上がる仕事ではない。


はっさんして
頭の中から下らないモノを一掃したほうがいいのだ。



なるほどなと、思った。