低金利:三州屋 さんのコメントについて。

三州屋さん、いつもいいコメントをありがとうございます。
 
>バブル崩壊後の20年・・・日本の低金利はなんでせすか?
 
と頂きましたが
端的に資金の取り手がいないということでしょうね。

新規需要が無いので投資が起こらない→資金需要が無い。
 
間接金融機関はセイの法則を大前提にしていますから
1930年代にナチスアウトバーンを作ったり
米国で新進経済学者がケインズをもてはやしたあたりで
その歴史的な意味はかなり怪しくなっています。
 
いくら貸込んでも金利以上の配当にならないんだから
安全な投資にしか融資できません。
 
安全な投資とは必ず売れるもので
つまり誰でも欲しがるものです。
そんなものは昭和とともに消え失せました。
 
昭和50年代までつづいた高度成長期は
みんな何でもかんでも欲しがりましたから商品生産は安全な投資でした。
 
昭和60年前後にパルコ文化と呼ばれた西武が
「ほしいものが ほしいわ」というコピーで
大衆消費社会の終焉を…つまり自社の凋落を高らかに宣言ました。
背筋の凍るおもいでそのコピーを眺めたものです。
 
マクロ経済は実体的政策の柱からもとの妄想に戻ったのです。
 
いまはみんないい放題状態です。
東洋経済でコラムなどを書いている有名大学教授はたいてい財務省派です。
財務省派以外で一番面白いのが国債どんどん刷れーのバブル派です。
 
国債どんどん刷れー派で一番面白いのは三橋貴明氏です。
いつも切れ味鋭い池田信夫先生が下記で三橋氏をバッサリやってますが
 
マンデル・フレミング効果(クラウディングアウトがどうのというやつ)で
変動為替下では財政出動乗数効果は限定的(1以下)と(笑)ははは。
 
このマクロついてはさすがの池田先生も適当なラッパしか吹けません。
 
マクロとは国生みの物語で
経済の内部調整ではないんです。
実は。