米指標好調 VS ムーディズ・ワーニング

ダウは  12832  +51  と 静かに力なくリバウンド中である
 

NY株、反発=米経済指標を好感〔米株式〕(16日午前)

0時34分配信 時事通信
 【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク株式市場は、米景気回復基調を裏付ける経済指標の発表をきっかけに買われ反発している。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比49.80ドル高の1万2830.75ドル、ハイテク株中心のナスダック総合指数は10.01ポイント高の2925.84。
 この日は朝方から、雇用や住宅市場など広範にわたり米景気回復は順調との見方を後押しする経済統計の発表が相次ぎ、堅調に寄り付いた。米週間新規失業保険申請件数は前週比1万3000件減の34万8000件と市場予測を下回り、約4年ぶりの低水準に改善。米住宅着工件数は、季節調整後の年換算で前月比1.5%増の69万9000戸となり、市場予想(ロイター通信調べ)の67万5000戸を上回った。加えて、フィラデルフィア連銀景況指数も10.2と4カ月ぶりの高水準に上昇した。
 ただ、ギリシャ債務問題や世界の金融機関の格付け見通しをめぐる不透明感が引き続き投資家の心理的な重しとなっている。米格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスが前日、世界の主要銀行および証券会社など計17社を格付け引き下げ方向で検討すると警告。さらに、ユーロ圏債務危機の影響に伴い欧州16カ国の114金融機関についても格下げ方向で見直すと発表し、警戒感が広がっている。
 個別では、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)が1.0%安、JPモルガン・チェースが0.6%安。ダウ30種平均構成銘柄は金融株やアルコア、インテルベライゾン・コミュニケーションズなどを除いては、総じて小じっかりに推移している。(了)