9/12時点、13日 FedでQE3予想。

■米FOMC、QE3実施と低金利期間延長を発表へ-BN調査
9月12日(ブルームバーグ):
 
 米連邦準備制度理事会FRB)は13日に量的緩和第3弾(QE3)を発表する公算が大きい。ブルームバーグエコノミスト調査によると、6割超が今週の連邦公開市場委員会(FOMC)後にQE3が発表されると予想、また低金利政策維持の期間も2015年まで延長されるとみられている。
 
 同調査では、4-6月(第2四半期)成長率が2%を下回り、失業率が3年7カ月連続で8%を上回っている米国経済の浮揚に向け、バーナンキFRB議長率いる金融当局は再び非伝統的な政策に打って出るとのエコノミストの見方が示された。
 
 サンフランシスコ連銀でエコノミストを務めた経歴を持つフォート・ワシントン・インベストメント・アドバイザーズのニック・サージェン最高投資責任者(CEO)は「FRBは明らかに追加措置を行うことを望んでいる」と述べ、「米経済は活気に欠けた状況で、金融当局者は失業率が現行のような高水準あることについて道義に反するぐらいの感覚をずっと抱いている」と指摘した。
 
 過去2回の総額2兆3000億ドル(約179兆円)のQEは労働市場を大いに活気づけるに至らなかった。それを踏まえ、期間や購入規模を限定した従来型ではなく、持続的に景気改善を支える「オープンエンド」型が採用されるとの見方がエコノミストの間でも出ている。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁とシカゴ連銀のエバンス総裁、ボストン連銀のローゼングレン総裁の3人がオープンエンドのアプローチに支持を表明している。従来型の債券購入を予想する向きもある。
 
 また、経済状況が少なくとも2014年遅くまでは異例の低金利を正当化する可能性が高いとしていることについても、同期間を15年まで延長する可能性が高い。ブルームバーグ調査では68%が9月の会合で延長が発表されるとみている。
 
 FOMCの声明文はワシントン時間13日午後0時半(日本時間14日午前1時半)ごろ発表の予定。同日午後2時には最新の経済見通しが示され、2時15分ごろからバーナンキ議長が記者会見を行う。
 
 
更新日時: 2012/09/12 13:00 JST