王族だらけの「ナウシカ」再読。 アカいなあ。(笑)
事務所行かなきゃなーなどと思いながら、家の片づけで疲れて疲れて、ついつい読みだした「ナウシカ」で一日潰す
映画もテレビで観たがこのナウシカこのカマトトさえ走り回らなきゃいい映画なんだがと思った。
きょう久方ぶりに再読して漫画も同じ、カマトトぶりが鼻につくが、途中で描けなくなって連載中断後、ナウシカが巨神兵連れて人殺しに行くと決意したあたりから、宮崎駿のその年なりの人生観ダダ漏れで好ましいなあと思った。
宮崎駿は自分が左であることを夢寐(むび)にも忘れない。
物語の終盤で繰り返し、国民の幸せを願う統治者の失望が語られる。
庶民が大嫌いな宮崎駿の正直な気持ちだろう。
出てくる虫の主人公まで「王」蟲。。(笑)
ユパ、ミト、クロトワ、チャルカなど平民出身は、ドタバタ現場で戦ってばかりである。
この作品もまた、選ばれてある自分・宮崎駿が愚民どもの世話に苦労する話である。
そして、そういうのって嘘っぱちだけど尊いよねオレは好きだ、という開き直りで終わっている。
つくづく名作である。
…別の作品になるなあ。(笑)