新国立、ハイパーインフレ。

新国立 「しんこくりつ」 が新国立競技場のことだと気づいて確認するのに二日ほどかかった。
2年前のハイパーインフレと同じく、分かりやすい言葉で官僚が商売してるんだなと思った。

「しんこくりつ」 と 「ハイパーインフレ」 は表記すると6音と8音だが、発音されるときは5音程度に發音する。
はやり言葉は3音か5音であることが多い。

「キムタク」 「イケメン」 は 「キム」 「イケ」 を一音で発音して3音である。 
休符を入れる場合もあるので詳しくはよく知らないが、音節設計はプロパガンダの 「いろは」 である。

都々逸の 七七が 三四三四 や 三四四三 に分けて演出されるように
我々はかなり細かい音節に、意味を重ねているのである。



さて新国立、3000億がどうのこうのと喧しいようで、さっきBARで飲んでると
マスターと常連さんがその話をしていた。

ふたりとも 「しんこくりつ」 と5音発音。(笑)
テレビの受け売りである。

普通、「新国立競技場」 と言うだろ。「しんこくりつ」時点で、われ知らず役所芝居の参加者である。


3000億は、債券マーケットで秒速で調達できる金額である。
本邦の公共投資として、貧乏他国のオリンピック予算と比べるべきものではない。
たしか、北海道や裏日本を走る 「いらない!」 といわれる高速道路がその程度の予算金額である。
つまり、タダじゃないよ!という金額である。

加えて、あのへんな屋根の女性設計者は、予算オーバーで建たない建築物の巨匠とニュースに出ていた。

タダ単に、どっちでもいい程度の予算を巡って、ニュースを作り、克服すべき課題をこしらえて
役所内でドタバタやって、仕事したふりで、天下り順列組合せをしているだけである。  

と思う。


「しんこくりつ」 につづき、盗作さわぎのオリンピック 「エンブレム」 の話も出ていた。(笑)
応募があった104案のうち、意匠登録されていない欧州系のデザインに似たものに受賞させたに決まってる。

黒子のバスケ…だっけ、マンガの脅迫事件の時、JR東海からの犯人が乗ってますとの通報で捕まった。
個人の顔認識技術で、あの雲をつかむような脅迫犯が捕まるのである。
同じ技術で、ネットで検索かければ我らが 「エンブレム」 と似た似たマークはバンバンヒットするだろう。
事前に盗作疑惑は回避できただろう。

そして、盗作元とされたマークがいつから使われているのかの報道はなかった。
あやしいと思う。

オリンピック協会の意匠関係者はかなり良い商売・ポジション獲得をするだろう。(笑)


上のような話をして、、、、座が白けたので帰ってきた。


なぜ、ニュースを 「誰が」 「何を」 目指して配信しているのか? というふうに見ないのか!?
バカじゃないのか? そんなに知能は高いのに!!   と思うのである。


多くのことは、芝居である。
先々月観た 「ビリギャル」 何度も泣いたけど、あれは映画で有村架純が芝居をしているだけなのは知ってる。
伊藤淳史も、塾の先生ではない。
映画製作者は、そういう嘘がつきたかったというより、オレの映画鑑賞料1800円がほしかっただけで…
それはそれで、別にかまわないと思っている。

泣いても実害はないが、あれがそのまま本当だと思うのは良くない。
ニュースはそれがホントのことだと善男善女に思わせる教習所である。 罪深いというべきだろう。

ハイパーインフレは、二年たってもまだ来ない。

ハイパーインフレと、1兆分の一デノミはしばらく起こらないと思っている。
くろとんバズーカでは、起こるまい。
でも、富士山が噴火して2000万人ほどの生産人口が設備と流通とが共に失われれば
すぐに、それは起こるだろう。

ハイパーインフレは経済的なプロブレム・課題ではない。
経済的な、少なくとも経済政策的な文脈で語られた時点で、嘘である。