水にじむごとく夜が来てヒヤシンス   岡本眸



昨日の女房の話。
「話は合うけど、云々 (もういらねーの意)」  の 「話の合い方」 について。  

書きかけた 岡本眸の句でいうと


         水にじむごとく夜が来てヒヤシンス            岡本眸



もうずいぶんまえ、女房にこの句を示した時
 「ああ、あのつよい香りは夜やな。」
 「香にきづいて ヒアシンスを置いた窓べのすっかり暮れてるのを見たんやな。」
 「夜がにじんでくるのがエエやん。そんなふうに来るよなー。」
とすぐさま言ったので、驚いた。


初老でも驚いたから、二十歳ごろだと、こういうハナシの「とおり」はすごく嬉しいのである。

…コレに、コレ、この感じに、ダマされたなー  ははは
と電撃のように覚ったのである。  (笑)

ある時、そういうのが、分かる齢になっってしまって、、いたのである。




ヒアシンスでいい俳句はあまり見ないのだが、ほかには


            銀河系のとある酒場のヒヤシンス             橋間石



うーん、どうだろうと、最初は 「ヒアシンス」の必然性に疑問を感じたが
冗談めかしながら ヒアシンスの世界を統べんばかりの香りを断言して 名句であると、
女房のハナシ以降は思うようになった。

ひと壜の ヒアシンスで いつものドアの向こうに
違う酒場が出現していたのである。

    すげー  (笑)





岡本眸  ヒアシンス」 で検索すると結構出てくる。



上記の句、、うろ覚えで、、、、  どなた様か存じ上げませんが、ここから拝借しました。
貼らせていただきます。
ありがとうございます、すいません。




上で選ばれている中では、岡本、橋間 両氏の句がとびぬけてイイと思います。