キャラとペルソナ。


エレメンタリーストーリーだったっけ…


いつものBARのマスターが
早い時間に見かける常連に
ゲームのダウンロードとプレイ法を説明していた。

常連客はオレと似たような年だろう
1時間ほど「わっからんなー」とゲームを進めて
迎えに来た嫁さんと一緒に帰っていった。



「前に言ってた、プログラマーのお客さんだよねー」
「そうです。関西で二つ、東京に一つ、プログラム会社を持っていて、
社長がやる仕事もなく回ってるから勤めに出たとお聞きしてます。」

「…すごいね。」



「勤め先ではネットショップのサイト販売からの在庫管理ソフトを作ってるそうですよ。」

「自分の会社3っつほったらかしで、ヒマつぶしに他社勤めかー! 経営者なしで回る会社って理想形だよねー。え、東京には顔を出すこともない、、すごいね。、、オレも京都はほったらかしだけど。」


ニンテンドー以前にゲームをつくってらしたそうで、その頃の部下が上場企業のエラいさんになってるとか。」

「ああ、そういう下請け方もあるんだなー。プログラム会社も上場すれば営業会社だからねー。請負仕事が行列してるのが一番ですよ。オレのリアル関係の工事屋だと、そういう水道屋知ってる。積み上げ経費式で見積もり書いて来る。一式工事なし。超・強気。仕事は堅牢、何を聞いても即答する。ビシーッと現場納める。(笑)」




そのゲーム、エレメンタリーなんとかは

オンラインで自分の戦闘キャラクターを集めて

ラインでつながったチームの協力を得ながら

自分単独ででモンスター?を倒すという設えだそうだ。


課金で武器を買ってる参加者はべらぼうに強いとか…(笑)





キャラクターとパーソナリティーの違いって判る?

…え?



さっき言ってたじゃない
チームのリーダーは強烈な戦闘力で、みんなをまとめていくけど
案外、実生活では二十歳前後の引きこもりかも知れないって。

で、マスターも実際は40男だ社会人けど
高校生っぽいチャットで、課金戦力なし兵卒で下手に出て戦てるってさー

…はい



ゲームで戦うキャラクター
キャラクターって「性格」の意味

で、パーソナリティは「人格」と若いころ聞いてね、、



本当にその通りの日本語に対応してるかどうかは知らないけど
キャラって、かしこい、バカ、明るい、ね暗…
みたいな分かりやすい性質を表してるんですよ。


でパーソナリティは
全人格というか、ゲマインシャフトてきというか
もっと重層的な

明るいorクライでは語りつくせないものの謂いだそうです。



さっき
「キャラ」
を集めてゲームで戦っている人の

「パーソナリティー
は全然違うかもしれないって話してたでしょ。

案外、チームリーダーが一番若かったりしてーとか



パーソナリティの語源は「ペルソナ」仮面なんですよ

ギリシアの仮面劇で使う仮面のことだったと思う。

仮面劇だからその仮面には端的な公的意味が付与されているわけで

つまり、その場での立場・地位がその人の仮面・ペルソナ=人格をつくると…




しかるに、オンライン上のゲーム・リーダーが

リアルの属性とは全く違うかもねーという話は
ドンピシャ、若いころに知った
いま言った 「キャラ」 や 「ペルソナ」 の定義と当てはまって
めちゃめちゃ面白かったよ。




…そうっすか?



うーん、説明の仕方が悪かったのか
マスターは「なんの話?」みたいな顔だった。


ペルソナ
その人の全人格は「仮面」をもって語られざるを得ない
という西洋の考え方に衝撃を受けたのは


当時のオレがまだ子供だったからなのかもしれない。




いろいろ想いだせは、オレの人生も

いい時期に、心に響く時期に
それなりの人や物事に出会っていたのかもしれないなあー



ありがとうというべきなのだろう。
いまさら誰にありがとうと

… 言えばいいのか分からないことも多い。



だから、キオスクで煙草を買うときなんか

  ハイ、ありがとう

と、笑って受け取るようにしているのである。


釣銭をもらって、一礼してレジを離れる。





オレが給料払ってない
よそのキオスクの従業員が
定価で煙草をちゃんと売ってくれて
おまけに釣銭までまちがえない、、、


パラダイス?  (笑)