バカが、ポイントカード投入。

加盟店契約をしているフランチャイザーから

訳の分からない検査請求書が来たので

チャイザー本部に電話。

しばらくすると、担当GMから連絡。




「この請求、なんですか?」

「食中毒のサンプル検査です。●●でご案内してた。」
「●●って、なに?」
「食材発注システムのサイトで…」


「運営は現場に任せてるから、そのシステムは知りません。
経営はオレがやってるから、こちらに連絡してください。

店はオペレーションをまわしてくれてるだけなので、
オレはめったにのぞかないし。

諸般の連絡が、店にしか行かないと、
俺の知らない間に知らない全店キャンペーンをしてたりで
…困るんですよ。


「はあ、、、」




「ポイントカードとかも店への連絡だけで
勝手に導入されるとこまるんですよ。
否応なしでしょ。。レジか混雑して困るんですよ。」


「でもポイントカードで来店客数は1.5%上昇…」


「それは、後で読みましたが
最近進めてらっしゃる、職人のいないロードサイドの素人店データでしょ?

あなた、もし自分が中華の名店・赤坂離宮のスタッフだったら
同じことを、総料理長に同じこと言える?
来店客が1%云々って、、

言えないでしょ?


自分のブランドバカにしてるから
ガソリンスタンドと同じポイントカードの導入が出来るんですよ。

口の肥えたファンがやって来る超名店は
ポイントカード導入しないし
そんなことしたらお客様に笑われますよ。」


「…」


「ウチの店はあなたのトコろのブランドで
ご近所のファンの皆様にかわいがっていただいて商売してるんです。
たとえ1000円中華でも、ファンのみなさまにお越しいただいてるんです。

ウチのブランドをバカにしている従業員もパート・アルバイトさんもいません。
ポイントカードや、安売り企画や、おちゃらけキャンペーンいらないんです。


わが社は、貴社のブランドを価値あるものと思っている。
だから、加盟店でやらせて頂いている。
価値があると思えばこそ加盟料も払っている。

なぜ、貴社は自社ブランドをバカにするのですか?


うちのお客様をバカにしてるのといっしょだ。
ウチの従業員が一生懸命おもてなししてるお客様をバカにするのは

止めて頂きたいと思います。」



さすがGM

オレの言っている意味は分かったようで

ひたすら恐縮して見せた。




お客様をバカにしてるプロは多い

プロとしての 「上から目線」である。


ときどき行くいいサカナの居酒屋もそうで
氷見港の漁師と直接信頼関係をきづいて
メいっぱいの仕入れをしている。


美味い魚なんて三回で飽きるのである。
バカである。


京料理なんて原価ゼロ円ばかりだろ?

なぜ何十年も調理人をしていて分からないかというと
… プロだからである。




プロは素人に使われて初めて生きる。


ゴルゴ13は誰を撃つべきか自分で判断しない。
勝手に殺せば趣味のテロリストである。



わがイングランドのために●●を排除してくれと頼むのは
ヒューム卿である。

ヒューム卿は政治家であって、プロの殺し屋ではない。
プロの殺し屋は 殺しの素人からの依頼で
初めてのその技量を発揮できるのである。




飲食も同じ。

衣食住  全ておなじ。




会社は誰のものか?
何のためにあるのか?
一言ではいえないが   …3言くらいかかるが



会社の仕事はなにか?

素人顧客への貢献である。




自分の技量自慢ではない。
経営数字の改善でもない。



素人のお客さまのお役に立って
素人のお客様から頂いたお金で

仲間を

従業員を
業者のみなさまを
のんきな銀行さんを


養っていく営為

それが事業である。