貿易赤字は 「悪」 か?


 読みやすく分かりやすい!



  朝日新書  「経済学サク分かり」    菅原 晃



    イントロダクションの話題がこれである。





    曰く



  もちろん、「悪」 ではない


  魅力ある国として


  海外からの 投資=資本収支の 黒字をもって


  たくさんのモノが買えるのだから


  国民生活は豊かになる




  アメリカを見よ!


  莫大な貿易赤字


  国民は世界最高の生活水準を謳歌している。





     あほか!







  米ドルは基軸通貨


  非公式帝国の  アラビア、チャイナ、そして我が 日本が

  さらに、欧州が


  いくらでも貢いでくれるから


  呑気なだけだ!





赤字がどんなに怖いか


すかんぴん ギリシア南欧がどんな目に遭ってるか


観ればわかる。






貿易収支の話にしているあたりで

もう、ウソである


大切なのは 「経常収支」 である






   19世紀の ビクトリア循環も

     大英帝国は 

     貿易外収支   …赤字



  金融と 通信・海運 


    貿易外収支 で稼いで


    貿易は赤字でも


    「経常収支」 は黒字で


      豊かだった。





今日の本邦も

貿易はエネルギー赤字でも


トヨタなどの 所得収支で黒字にして



平穏を保っている。





 中学の教科書に準拠して


 経済学を解説する本らしいが


 面白いなー





  トンでも本は


  視座というか


  論点のずらし方が、面白い。




  今年は、増田悦佐先生の 著作も たくさん読んだ


   独自のソースで

   高い見識をお持ちなのだが



   不思議な所で、変なウソを おつきになる    …のである。




   ウクライナ大使だった  馬淵睦夫先生も同じ。 (笑)




     それぞれ  どのスジのエージェントなのかなー



     と考えながら読むと、楽しい。





        言説など売り物買い物           … である。






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