5/23(月)  廣宮さんのブログコメント。

廣宮孝信氏のブログで知って、三橋貴明先生の講演会に行って来た。
 
三橋先生はこの夏の参院選自民党より立候補なさるようである。
 
廣宮さんのブログに講演の感想などをコメントしたところ、以外にたくさんの反響コメントを頂いた。
 
私も自分の考えについてそれなりに書いたので
廣宮さんの許可を頂いて、ここに再録する。
ただし、他の人の文章まで勝手に転載するのも仁義に反するので、自分の文章だけにする。
 
■廣宮さんのブログ http://blogs.yahoo.co.jp/eishintradejp/25591961.html   に書いたコメント。
 
 
●5/22三橋貴明さんの講演会に行ってきました。

分かりやすくて面白かったですよ。

氏がパパンと断言するとみんな大きく頷いたり拍手したり。
むかし甲子園球場へ行ったときの感じですね。
タブチが三振に討ち取るとわーっと球場が沸く感じ。

先生のお話自体はすごくよかったですね。
GDPギャップが埋まった後のビジョンをお聞きしましたが、それはこれからみたいですね。
2010/5/23(日) 午前 0:39[ 軍艦 ]
 
 
これに対して下記のような内容のコメントを頂きました。
GDPギャップはそう簡単に埋まらない。
■生産性も高いし生産力も有り余っている、相当大きな財政出動が必要だ。
GDPギャップとデフレギャップは違うものなのか?
レバレッジ効かせてギャンブルみたいな銀行がなぜ社会的に優遇されるのか?
GDPギャップがマイナスの時がデフレギャップです。
 
 
●失礼しました、タブチじゃなくて三振に討ち取るのは別のピッチャーです。
タブチは三振する方です。
ああ、恥ずかしい。

それからもう一点、GDPギャップとは潜在成長率と実質成長率の差異のようです。
正しくは需給ギャップですね。使うフェイズが違うようです。混同していました。

需給ギャップは経済原論のマクロで出てきます。
一国の総供給と総需要の差、です。
有効需要が足りない状態を分かりやすくデフレギャップと呼んでいるようです。
2010/5/24(月) 午前 0:40[ 軍艦 ]
 
 
● >ギャンブルみたいな銀行がなんで

現在の銀行の先祖は英国のマーチャントバンクといわれています。
もともとは預金と貸付金の金利の差額だけで儲けている存在です。

社会が成熟して、供給が需要を創出する、つまり作ったら何でも売れるでえ!
というセイの法則が働かなくなると貸出先がなくなってきて
生産性のないところへ貸し出して焦げ付いたりします。

これは近代銀行だけではなく
モンゴル帝国の対貴族化しつけ(贅沢資金)
江戸時代の大名貸(参勤交代資金)
サラ金(サラリーマンの生活費)
闇金(パチンコ代)

など資金需要が緩和するとどこでも起こりえます

つまり現状の銀行はその昭和史的な役割を終えて悶絶している最中です。
2010/5/24(月) 午前 0:49[ 軍艦 ]
 
 
●ながながとすいません。
需給ギャップについてはsunboyさんが
「そう簡単には埋まれへんのんとちゃか?」と書いてらっしゃいました。
今年のGDPを景気がまだしっかりしていた2007年と比べると
実質で30兆円、名目で40兆円。
賃金は名目で支払われますので40兆/470で8%足らずです。
強烈な需要不足といわざるを得ません。

しかし2007年に今すぐもどれ!と言うだけが経済政策ではありません。
まずは雇用政策ですから、政府支出によって雇用促進がなされるところに予算配分ですね。

政府プランとしては公共事業=道路のようです。
三橋先生は都市施設の拡充により暮らしやすい町を作るというお考えでした。
高齢化社会を迎えるにあたって医療サービスを充実させるべきであるとも仰っていました。

都市施設=広義には道路港湾病院商店街パチンコ風俗銀行ATM全てです。

暮らしやすい町を作るために公共投資を大胆にやれ!という風に理解しました。
2010/5/24(月) 午前 1:36[ 軍艦 ]
 
 
●さらに、ながながとすいません。

生産性とは成長率マイナス労働投入マイナス技術革新です。
事後的に導出される数値に過ぎません。

早い話が安い原価のものが高く売れれば生産性は上がります(笑

豊かな社会とは良質なものが安く手に入る社会です。
当然に生産性は低くなります。
そして人々の満足度は高くなります。

生産性とはしょせん供給側の視点での数値です。
セイ原則が機能する高度成長下では意味のある数字でした。

そういう意味で、日本より貧しい世界を相手にしているグローバル企業には意味のある数値です。
2010/5/24(月) 午前 1:42[ 軍艦 ]
 
 
●廣宮さん、ここでコメントさせていただいた内容を自分のブログに転載させていただきたいと思います。

よろしくお許しいただけますようお願い申し上げます。
2010/5/24(月) 午前 2:21[ 軍艦 ]
 
 
■ここで廣宮さんから「ビジョンと言う言葉は正確さを欠くので好きではない」とのコメントあり。
 また、転載の許可も頂く。
 
廣宮さん、こんにちは。
早速、転載を快諾いただきありがとうございます。

さてビジョンについてですが、物事をなす時の企画構成の一部と考えております。

ビジョン:企画・事業計画のイメージ。
目 的:目指す状態。達成できたかどうかの「評価」対象。
目 標:ゴール。達成出来たかどうかの、判断対象。
戦 略:ゴールにいたるために何を(what)するか?小目標を設定する。
戦 術:小目標を達成するためにどう(how)するか?
戦闘教義:バトルドクトリン。得意技。地力。これがないと戦術が組み立てられない。

と、だんだん具体的になっていく中での最初のイメージです。
目標目的とは明らかに違う概念です。

達成されたかどうかについても、それぞれの段階で
評価されるべきもの。
判断されるべきもの。
と、別れますので、「ビジョン」のあいまいさだけで排除するのは惜しいと考えます。
2010/5/24(月) 午前 11:01[ 軍艦 ]
 
 
●長くなってっすいません。続きです。

日本と言う国は「共同体」ですが、政府は行政「機能体」です。

その政府をを動かす政治家は自らの使命:ミッションや目標:ゴールの前にビジョンを示さなければなりません。

なぜならビジョンと目的の一部以外は、国という「共同体」のモノというより政府と言う「機能体」のものだからです。

企業にたとえれば社長が示すのはビジョンと目的。
目標戦略以下は取締役会より下部の組織で実行します。

戦術まで社長が指示すればかなり息苦しい会社になります。
もちろん零細企業では社長が全部します(笑

と考えています。いかがでしょう?
2010/5/24(月) 午前 11:02[ 軍艦 ]
 
 
■廣宮さんより、「それでもビジョンは使わない。」  「宣化天皇の詔『食は天下の本なり』だけで十分。」
 とのコメントを頂く。
 
 
廣宮さん、こんにちは。

丁寧なご返事ありがとうございます。

仰るとおり個人的に使わない言葉を持っているのは大切な事ですね。

わたしもビジョンは事業体を指揮するとき、部下指導の時にしか使いません。

上記のような「ビジョン→戦闘教義」構成でいまやっているのは何か?
と言いながら進めると一番スムース…というだけの話です。
長らくお相手頂きありがとうございました。
2010/5/24(月) 午後 2:56[ 軍艦 ]
 
以上