財政問題:kabuoyajiさんのコメントについて

kabuoyaji、いつもいいコメントをありがとうございます。
 
転載のお許しを頂きましたので、
三州屋 八兵衛さんとの議論いついてのkabuoyajiさんのコメントから
私の考えたことを書かせていただきます。
 
…と三州屋さんから頂いたコメントについての
kabuoyajiさんのコメントだけ載せさせていただいても
前後関係が分からなくなりますので
 
…やっぱり三州屋さんのお書きになった文章も転載させていただきます。
 
三州屋さんからは転載許可のお願いにまだお答えいただいていませんが
文脈からすると、今後もお許しいただけないような気がするので…
 
私なら、他人のブログに書いたコメントがどこに転載されても文句は言わないし…
いいわけです、すいません、三州屋さん転載させてください。
 
 
長い文章ですが以下三州屋さんのコメントです。
財政について、私の考えにちかいどこかのブログ記事だと思います。
三橋貴明さんんの所でしょうか?
 
「債務とデフレに苦しむ日本は次のギリシャなのか? 日本の金融大臣でさえ、管轄下の巨大銀行ゆうちょ銀行の資産運用について、日本国債からの多様化を進めるべきだと示唆し、代わりに社債や――よりによって――米国債を買えばいいとの考え方を示した。

 
 こうした扇情的な発言と相前後して、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は膨れ上がる債務水準と低成長を懸念し、日本の信用格付けを引き下げる可能性があると警告した。

 
 だが、巨大な日本国債バブル――ましてやデフォルト(債務不履行)――に関する議論は、荒唐無稽だ。確かに、日本の財政はいたって健全とは言えない。政府は経済が回り続けるよう、支出を重ねてきた。膨らむ支出は税収減と相まって、日本の債務総額をGDP国内総生産)比200%近くに押し上げた。
 
人口の高齢化が進む中、この憂慮すべき数字は今後、一段と悪化しかねない。そう考えると、現在1.3%前後で推移している10年物日本国債の利回りは低く見える。市場は一体、自分たちが何を知っていると思っているのか?

日本が他国と違う4つのポイント

こうした異常な数字を簡単な説明であっさり片づけることには慎重になった方がいい。だが、いくつかの基準からして、日本は他国と異なる。第1に、債務総額の水準はミスリーディングだ。国が持つ資産を差し引いた日本の債務は、GDPの100%に満たない。

第2に、国債の元利払いのコストは低く、GDPの1.3%程度だ。これに対して、米国はGDPの1.8%、英国は2.3%、イタリアは5.3%に上っている。第3に、日本の財政には手を尽くす余地がある。何しろ、消費税率はたったの5%だ。第4に、日本国債の95%は国内投資家が保有しており、気紛れな外国人投資家には影響力がほとんどない。
 
実際、今もって日本の問題は過剰貯蓄なのだ。銀行は膨大な預金を抱えており、どこかに投資する必要がある。当面の間、政府は日本国債の買い手の確保に苦労することはないだろう。日本の債務問題は、家族の中で解決されていくのである。

要するに、日本は今のところ、まだ財政のブレーキを踏む必要はないということだ。むしろ、もう少しの間、緩和型の財政政策を通じて景気回復を確かなものにした方がいい。ただし、ある一点において、日本は慢心しすぎている。デフレとの戦いがそれだ。

物価の下落について、日銀ほどのんびり構えている中央銀行はほかにない。日本のデフレは下降スパイラルには至っていないものの、ある悪影響をもたらした。日本では、現金を溜め込むことが賢明な投資となっているのだ。
 
それと同じくらいまずいことに、GDPに対する債務比率は、その指標の分母である名目GDPと足並みを揃えて悪化してきた。日銀はもっと対策を講じる必要がある。日本国債の買い入れを増やし、一部の債務をマネタイズ(貨幣化)してもいいだろう。

日本の財政状況は見た目ほどには悪くないとはいえ、名目GDPが多少なりとも成長すればずっと見栄えがよくなるはずだ。
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うーん、見事すぎて付け加えるべき言葉が思いつきません。この程度の記事ですら、日本のマスコミは発信できないってのは何なんでしょうね~…そりゃ、記者クラブにぶら下がって官僚から渡されるペーパーを記事化する方が楽でしょうけども。
 
ただ、日銀については多少擁護すべき点があるような。と、言いますのも、いくら中央銀行国債の買い入れで通貨流通量を増やしたとしても、それに対応する資金需要がなければ、低金利の資金は海外に流出してしまう事になります。これは過去の円キャリートレードや現在のドルキャリートレードなどで証明されてる事でもありますね。
つまりは、政府・中銀一体となった経済・金融政策が必要なわけで、その観点から言えば日銀ばかりを責めるのはちょっと酷なんじゃないかと思います。

さて、この評論にもあります通り、日本の問題は国の借金政府債務ではなく、過剰貯蓄=需要不足。これを解消するための大胆な財政出動が必要なわけです。
G20で「20年度まで名目3%成長」を宣言するらしいですし、是非とも財務省主導の緊縮財政等という、国民に痛みを押し付けるだけで、その実、何も手に入れる事の出来ない政策を政治主導で打ち破って欲しいものです。
それが出来てこそ、民主党自民党が出来なかった『政治主導』を成し遂げたと胸を張れるんじゃないかと思います。」
 
 
この後に三州屋さんご自身の以下のコメントが続きます。
つまり反論です。
 
「最近 こうことを言う意見があって皆さんはこれの受け売りですね。
こりゃーおかしいですよ。
日本の常識は世界の非常識・・・無能な国民がせっせと貯金し政府が
それを全部使ってまったってことです。
外国の金持ちは金は自分の国ばかりには置いてません。
スイスとか外貨で持つとか・・・。
まー考え方が違うので議論は無意味ですね。
でも年金の受取り額とか生涯年収とか若くなれば成るほど惨めになっているその現実は判ってますか?
何故 政府の財政運営に批判的 な目をもたないのでしょうか」
 
 
それに対して頂いたkabuoyajiさんのコメント。
 
「軍艦さん、三州屋さんさん、こんにちは。

 軍艦さんのブログですが、一言だけ書かせて下さい。

 >政府がそれを全部使ってまったってことです。
 そうです、政府が使って国民が受け取ったのです。

 これは全く軍艦さんと同意見です。
 国民が受け取ったお金は何処へ行ったか?
 これは一握りの方と、大多数の年配の方々がお持ちです。
 ですから増税する前に、相続税を強化するのが先と思っています。」
 
とkabuoyajiさんにお書きいただきました。
さらにつづけて

「老後が心配な為、お金を貯めるのは解ります。
ですが、人生を全うした後は、国に余ったお金を返さないとならないと思います。
相続税の免除枠を増やした後、課税対象に関しては70%課税とか、国から個人へ移ったお金を国に戻すようにしないと、資金の循環は起きないままですから(^^; 」
 
 
 
とここまで転載したところで本日最終業務報告が入り仕事も終了しましたので。
後は明日。
 
…その前にもうひとつ三州屋さんから頂いた
別のコメントを載せさせていただきます。
 
「私はサラリーマン生活の終り25年位 財務諸表(BSとかPL)
見るのが仕事の一つでした。
静態比率を見れば会社の健康状態が判ります。
日本国の貸借対照表等 ないと思いますが・・・簡単なものでも良いからどーしたら見れます?
皆さん株をやったり 相場に見識があるようですが・・・良く理解出来ない方達だと思います。 」