高橋洋一「さらば財務省!」読了。
常に論旨は明瞭。
読んでいて気持ちが好い。
大蔵官僚として日銀と戦った話もあり面白い。
面白いが日銀に何かの意図があるように推測するのは違うだろう。
日銀は何も考えていません。責任を取りたくないだけです。
これは発券銀行になれば誰でもわかることである。
本書の白眉は後半の
「郵政民営化」
「公務員制度改革」であろう。
小泉政権とつづく阿部内閣で政策スタッフとしてコンテンツメイキングをなし、
古巣の財務省と反目になった人である。
不思議と同じ竹中スタッフであった、木村剛について書いていない。
本書は政官界の内幕ものだが、
高橋先生が自慢してかける範囲のエピソード集と見るべきだろう。
木村剛は元・日銀マンである。
著者の高橋洋一と何もない方がおかしい。
木村は振興銀行ではメザニンを目指したようだが
そんなものが成立すると思っているあたりが…お役所(日銀)だ(笑)
書かれていないことを想像しながら読むのは楽しい。