大学で学ぶということ、二十歳の次女に。

ちかごろのMJJSS氏の文章が面白いなあと思いながらそんなことを考えた。
 
と昨日のブログに書いた。
 
 
MJJSSさんは、大学で頑張っていらっしゃるようだ。
 
大学の勉強はテキストを読めるようになることである。
対人関係は社会で実践して理論にプラス、自分で彫琢するしかない。
 
今日、大学二年生の次女と中ノ島の国立国際美術館
束芋画伯のインスタレーション(実は上映会)を見に行った。
同時開催の横尾忠則のポスター展も面白かった。
 
道々、少ししゃべった。
次女に常々言っているのは大学でやるべき勉強をすること、である。
 
 
人生は学び続けた方がいい。そういう習慣を持った方がいいだろう。
昔のように、8歳で丁稚に出て25歳で大人、という時代が来るかどうかはわからない。
流動的な時代がつづけば、自ら学ぶしかない。
 
大学生として学ぶべきことは以下の三つである。
 
①英語で新聞と雑誌を読め。
  文系大卒は軍隊で言えば士官(少尉以上の将校)である。
  誰もやったことのない現場をやらされる消耗品である。使い捨てられるのだ。
 
  生き残るには、素人としてマス情報を常に取れるのがその第一歩だ。
  日経新聞をベースにみんながしゃべっている時に
  英文ロイター、FTやAPの論調を知っているだけで
  事態を立体的に見ることが出来る。
  これは2007-8年クラッシュの時にに実感した。
 
②古典を読め。
  イリアスはいいけど、オデッセイアは読んでおけ。ローマ史も知っておけ。
  ギリシア・ローマの精神を知れ。
  日本文化に比べれば底は浅いが、何度も繰り返されるこれが世界標準である。
  なぜならば、世界標準を担保するアメリカ型・だましうち思想だからである。
 
  逆の意味でニーチェ超訳でいいから読んでおけ。
  市民社会が拡散した後のソサエティへの考察は後100年はつづくから。
 
  構造主義内田樹でいいから読んでおけ。
  まだ、しばらく流行る。
 
  経済原論は資格試験用のテキストでいいから学べ。
  日経新聞の嘘が分かる。
  経済史と経済思想史もしたほうがいいが、学生で分かるかどうか…分からん。
 
  新古今と更級日記は読んでおけ。
  50歳以降のお前を支えるだろう。
 
③自分の好きなことに時間と金を計画的にかけろ。NEXTを考えろ。
  東京の糞オタクイベントに在阪の友達と行くなら、小遣いはやる。但し、1万円だけ。
 
  計画を立てて、自分がしたいコトをスケジュール化しろ。
  実行すれば、次がある。
  実行できる人間には、チャンスが巡ってくる。
  チャンスがすどおりしそうな時、私出来ます!と声を上げることができる。
 
 
「英語」と「古典」と「計画」の習慣化。
大学でやるのはこれだけでいい。
 
まだ二年生だからこれだけで十分だろう。
バカでなければ、3年の終わりには、やり残した自分なりの課題で焦るだろう。
 
 
電車を降りて家に帰る前、最後に、
 
お前は長いこと学生してきたから実感はないかもしれんが
お前が勉強だけしていたらいい時間は、もう殆ど残っていないよ。
学べる時間は無駄に過ぎたんだよと、イジめておいてやった (笑
 
 
 
成功はしなくていいから-事後的にしか分からないから-
 
納得できる日々を…おくれたら、いいかなと、思うよ。
おとうさんは。