体罰報道

たまっていた新聞をパラパラめくって捨てた。
体罰報道、つづいている。
 
 
どういう基準で指導しているのか教育現場のことはよく知らないが、規律を守らせるための信賞必罰は必要で、われわれが現役学生の時はその範囲内で体罰もあったように覚えている。
 
小学校の時、宿題を忘れたら、算数の板書き用の大きな定規で一発づつふくらはぎを叩かれることに決まっていて
6時間目の宿題を忘れた連中は、男女とも放課後ふくらはぎにヒト筋あかい叩かれた跡を残したまま校庭を走り回って遊んでいた。もちろん翌朝には消えている程度だが、一度きれいに入り過ぎた時は先生の方が謝っていた。
 
 
高校生の時は体罰をするのは体育の先生だけで、くだらない事でふざけていると、「コラ、来い!」バカども数人を呼びつけて縦にした出席簿でアタマの真ん中を一発づつ叩いたものであった。
 
生徒の方も慣れてきて、頭のどこで出席簿を受ければ比較的痛くないかいろいろと当たる瞬間の角度をばれない程度に微調整していた。
私も何度か調整したが、バレルと再度喰らうし、ある時はよけたはずが頭蓋骨の継ぎ目にまともにHITして悶絶したので以後素直に叩かれるようにした。
 
 
個人的な印象としては、体罰もペナルティに過ぎず、分かりやすくて後を引かない分、悪くもなかったと思う。
ただ、イタイ目に合わせるのに慣れている先生とそうでない先生がいて、、、不慣れな先生が体罰を与えるのは見るに堪えなかった。
 
生徒の方も、体育の先生が社会的にどんなものかは知っているので、そういう指導者から一発喰らうのはけっこう平気である。
 
何事によらす、上手い下手はあるし、それをするのにふさわしい人というのはあって、体育の先生はおおむね体罰の名手であったし、それを必要としない、例えば英語の教務主任などのように、一睨みで生徒が引きつる強烈な威厳を発している先生が手を挙げるのは一度もも見たことはない。
 
 
根本的に、体や心にダメージのない形で「必罰」を示せばよい話で、ビンタが上手い人はマレである。
腕や足をモノで叩けば済む話で、また、今回のようにリーダー格を叱るときはすべからく言葉によらなくてはならない。
 
クラブの部長や主将は、たとえ生徒であろうとも軍で言えば将校に当たる人間で、当然に欧州では貴族であるから
普通、ビンタどころか、手袋を投げつければ「決闘」で命のやり取りを辞さない立場なのである。
 
今回のケースでは体罰というより指導上の「罰」の意味が分かってなかったというべきであろう。
指導者は、たとえ体育の先生であっても、自分は指導する責務があり、それに従って「罰」もまた与えているだけで、自分が罰した相手より、自分の方「エライ」などと思わない方がいいだろう。
 
 
ナゼ罰を与えるのか?
組織規律を守り、組織のメンバーを幸せにするためである。
それ以外に罰則の意味はない。