アベノミクスについて

さくらさん、おまたせしました。
長くなりそうなので、記事にします。
 
>株価は別として「アベノミクス」どう思われます?
の件。
 
すいません、二ヶ月ほど新聞を読んでないので新春のアベノミクスはしりませんが
レーガノミクスのパロディという時点でデタラメです。
 
私も若かったレーガノ当時「ミクス」ではなく「ミックス」だと思ってたので、サラダボウルのミックスサラダのように脈絡のない政策のパッケージなんだろうとおもってました、、、というかさっきスペリングを調べるまでそう思ってました。(笑)おはずかしい。
 
 
 
レーガノミクス」はウイキペディアに
呪術経済政策(ブードゥー・エコノミー)」と揶揄されたが、すぐにレーガノミクスとして知られるようになった
とあって、そうそう論理性はない呪術だって言われてたよねと30年ぶりに思いだしました。
 
レーガノミクスフリードマン的な文法でのレッセフェールと高金利のインフレ退治、、、もうこの時点で矛盾している気もしました。(笑)
 
フリードマンは大経済学者ですが、フランク・ナイトに実質破門されてるとおり、政策的にはデタラメです。
ハンドルを目的方向に向けてアクセルをひと踏みすれば車は目的地に着くというのがその理論の骨子で、私が真に受けてやれば隣家の壁にぶつかってバンパーが凹む政策です。
 
マネタリズムというのは、理論に時間軸を持ち込む時のよくある矛盾をあえて無視する思想で、政府というか国家をリバイアサンとみなす政治思想を反映したものだと思っております。
 
 
ケインズの「ハーベイロード前提」は一般に成立しないといわれておりますが、ハーベイロードの旗を立てて見せるのが政治というものであって、ケインズの言う「経済大系も結構だがいま必要なパンフレットの提示も大切なしごとである。」というのは全くその通りだと思っております。
 
均衡から逸脱する市場をどうするかを均衡理論で説明しているあたりでもう (笑) 
経済学自体に倫理はありません。
運用者の倫理観だけが頼りです。
 
話があちこち飛びまくっておりますが、つまるところ、レーガノミクスの替え歌であるあたりでアベノミクスはただの「歌」ですから、歌でムードが変わって、少し明るい世間になれば、民主党の労組の残党の怨念に絡めとられるよりは良かったなと、、まあ、その程度の話かと思います。
 
 
阿倍首相は戦後レジーるからの脱却をするつもりとのこと。
つまり挙国体制ですから、財務省を敵に回すわけにはいかないでしょう。
 
国防軍を作って、世界構想を語る日本のなかでは、財務省はただの金庫番に衰微していかざるを得ません。
官僚の阿倍嫌いの根本に政治家の世界構想につきあわされる官僚の悲哀があると思います。
 
官僚は自分たちの平和な砂場に命がけの仕事を持ち込むつもりの阿倍を許さないでしょう。
政治家は去っても官僚たちは砂場に残らざるを得ないのです。
世間に出てやっていけるのなら官僚なんかしてません。
砂場だけが人生です。
 
砂場の平和がかかってる以上、阿倍さんはよっぽど財務省にいい顔をしないと潰されると思います。