5/31(金) サマリー②

日経平均185円高、引けにかけ伸び悩み、10カ月ぶり月足陰線=31日後場
15時32分配信 モーニングスター

現在値
住友不 3,955 +115
清水建 360 +8
リクシルG 2,442 +161
東京製綱 155 +17
極洋 275 +53

31日後場日経平均株価は前日比185円51銭高の1万3774円54銭と反発。5月最終取引日の終値は、月初1日始値の1万3837円72銭を下回り、10カ月ぶりに月足陰線となった。後場寄りは買い先行に高く始まったが、その直後からポジション調整とみられる売りで上昇にブレーキ。株価指数先物にまとまった売り物が出たこともあり、一時1万3681円39銭(前日比92円36銭高)まで上げ幅を縮小した。売り一巡後は切り返し、先物買いを交えて再び上げ幅を拡大し、1万3900円台に乗せる場面もあったが、引けにかけて売りに押され、伸び悩んだ。東証1部の出来高は41億5455万株。売買代金は3兆2441億円。騰落銘柄数は値上がり1093銘柄、値下がり537銘柄、変わらず87銘柄。

市場からは「指数は基本的に為替連動型の動き。ただし、一気に下げてボラティリティ(変動率)が高まっただけに、そう簡単に巡航速度には戻れないだろう。6月14日算出のメジャーSQ(特別清算指数)に絡んだ需給的な影響は大きいとみられ、当面は不安定な相場が続くのではないか」(準大手証券)との声が聞かれた。


■底値固めの展開、米金融政策の行方や為替が手がかりに=来週の東京株式市場
2013年 05月 31日 17:12 JST

来週の東京株式市場は、為替や長期金利動向をにらみながら、底値固めの展開となりそうだ。5月23日の急落以降、値幅調整はかなり進んだとの見方が多く、テクニカル的には13週移動平均線が下値支持線として意識されている。  日経平均の予想レンジは1万3500円─1万4200円。  株式市場では、アベノミクスに伴う期待感に裏打ちされた株高の第1幕は終わり、第2幕に備える状況との見方が出ている。6月5日には成長戦略第3弾が発表される見通しで、「マインドの好転につながるかどうかなど、イベントを見極めていくことになる。次の上昇相場第2弾の幕開けとしては参院選が意識される」(岡三証券日本株式戦略グループ長の石黒英之氏)との声が聞かれた。  市場センチメントが落ち着けば、「株価は売られ過ぎの水準にあるために、イベントをこなしながら、底入れの兆しが出てくるのではないか」(SMBC日興証券・株式調査部部長の西広市氏)とみられている。テクニカル面では、5月は月足が10カ月ぶりに陰線に転じる一方で、13週移動平均線が下値支持線として機能している。  株安のひとつの発端となった長期金利も次第に落ち着きを見せており、「株式市場も債券市場も、日銀の異次元緩和の副作用部分に関して相当織り込みが進んだ」(松井証券・シニアマーケットアナリストの窪田朋一郎氏)との見方もある。もっとも、これまでの売買代金が大きく、上値ではしこり的なポジションも残るだけに、日柄調整的な動きが継続する可能性が高い。  3日には1─3月法人企業統計、米ISM製造業景気指数、5日は全米雇用報告(ADP)、米ISM非製造業景気指数、6日はECB理事会、7日は米雇用統計などが予定されている。
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