マーケティング 「おんな牧場」 パリス&ヘレン

牧場を経営しているとする

飼ってるのは、牛でも羊でもなんでもいいが、、まあ 「羊」 にしておこう。

支配系統、、指示や命令の出るラインとしては

牧場主 → 牧童 → 牧羊犬 → 羊


では価値はどこにある? というと 「羊」 である。


よく訓練された牧童や牧羊犬は確かに得難い経営ソースだが、、
牧童や牧羊犬を欲しがるマーケットは大した規模ではない。

牧場主にいたっては、だれもほしがらない。 オーナーとしての立場をハズれれば、価値ゼロ… である。


ながらく、女の値打というのは この 「羊」 としての価値であった。


かつて、社会的に男の方が女より優れているとされてきたが、そう考えれば当然である。
「羊」 より 牧童や牧羊犬の方が羊の群れの管理について有能なのは当たり前である。
羊を追って群れを誘導するのは犬である。 犬に命令するのは牧童である。

牧童・牧羊犬、として男は羊・女より有能に決まっている。
そして 価値自体は 「羊・女」 にある。

牧場は 「羊」 のために経営するのであって、牧童・牧羊犬のためではない。



「トロイのヘレン」 世界一の美女 「ヘレン」 をめぐっての10年戦争の話である。
10年もとり合いしたら、ヘレンはもうババアじゃないかと… いう気もするが、それはそれとして
ヘレンはオトコに取り合われる客体、、まるで 「モノ」 であるが

10年戦争をして、お互いに勇者・戦士を死なせまくっても惜しくない 「価値自体」 なのである。


女性が自分を 「価値自体」 とまず規定して、そこからの距離として世界を観ている点
セグメント上の男女差はまず第一に考えるべきだろう。


男女どちらにも同じように売れます! は目指さない方がいいと思う。

ヘレンを奪ったトロイの王子パリスと、ヘレンに同じものを売ろうとしてはいけない。 (笑)