昔ばなし⑬ 戦前神戸の日本じゃない人…など

■以前書いた、「昔ばなし⑫ ことわざ 地口 遊び歌」

について書いておく。


チナとはチャイナ、支那のことである。 IMEで「支那」は変換されないなー (笑)


♪ ちんちん チナ ぽい
  マンチュクリンの ちゅくちゅく パイプー
  チナや にちパイプー チナ ぽーいぽい   ♪

満洲国とチャイナの区別を特にせずに、大陸の歌として子供が唄っていたようである。
チナぽい、は中国やろ。マンチュクリンは満洲やろかなー? と、母親は言っていた。
分からずに歌っているのである。


あーほ バーカー まーぬーけー ♪ と節をつけてハヤすのは我らが昭和40年代の尼崎でも一般だったが
その続きはしらなかった、、というか、それだけのハヤし言葉だと思っていた。

10歳の頃、母親が声を鎮めて「つづきがあるんやけど、誰にも言うたらアカンで…」
と教えてくれたのが、以下の歌。 …あまりに下品で驚いた、、(笑)
例によって、東神戸の「悪いオトコの子ら」が唄っていたそうだ。 (笑)

♪ あーほ バーカー まぬけー
  ひょっとこ ナンキン かーぼーちゃー ♪
  お前の母ちゃん支那人でェー
  一銭五厘の 日給でェー
  便所の掃除も 臭いかろぉー   ♪

… 昭和10年の時代が、匂い立つようである。 (笑)  本邦は下品だ。 (笑)
というか、1銭5厘のリアリティが、いかにも、小地主エリア!(笑) 好きだぜ! 六甲!!


東神戸には大陸・半島の日本人(等)もたくさんいらっしゃったようで
「朝鮮、きったないでー」
「オンマ カチャカチャ て、なんの意味か知らんけど、子供がそないゆうて母親と歩いてたわ」
「オンマ アブチ ブタハンカチー、言うてなー悪い男の子らがハヤしよるねん。(笑)」

…上品な、エリアである。
東神戸は、換金農業でキャッシュに近く、小さい村の連綿なので、、、意地が悪い。


ちなみに朝鮮は「きったないでー」でおわりだったが、チャイナについては
支那シナ、チャンコロ!!キッタないでー、ホンマに汚い、知らんやろアンタら!!」と
「シナ」にプラスして「チャンコロ!」がついた。 感動するほど汚かったようである。

たぶん、神戸の港湾の苦力のコトだろうと思う。


母の懐かしい話を想いだすと、日本人があんまり立派でなくて、そのくせ偉そうで、意地が悪くて、、
よかったなと思う。

日本人がホントに立派だったら、、、このMA割らない相場で売ってるバカ息子として、、、やりきれない。 (笑)
まだ、余白が残っている感じで、有難い。
先人に恥じない暮らしがしたいと思う。 オレはそうおもう世代も終わりの方の人生かもしれない。

先達のみなさん、すいません。