昔ばなし

子孫に美田を残さず。

10年ほど前までは 居酒屋で 西郷隆盛曰く 「子孫に美田を残さず」と 莞爾とチョコを飲み干す爺ィさまがいたものだ。 ■ …美田を残さずって おまえが稼げなかっただけだろ? と、バカにしていたが ちかごろ聞かずて割れ恋にけり …である ■ 「いなといへど し…

昔ばなし⑭ 父祖の声。 コトワザ的なもの。

片づけをしていたら、メモが見つかった。 父母、ジイサンバアサンから聞いたことを想いだして書き付けたものがあった。 コトワザあるいは地口と思しいものを書いておこう。 ■ ・我がエエ 我がエエ (輪替え) 桶屋かいな!? 我が(自分)の利益ばかり言うな…

昔ばなし⑬ 戦前神戸の日本じゃない人…など

■以前書いた、「昔ばなし⑫ ことわざ 地口 遊び歌」 http://blogs.yahoo.co.jp/mrmsj219/33641407.html について書いておく。 チナとはチャイナ、支那のことである。 IMEで「支那」は変換されないなー (笑) ♪ ちんちん チナ ぽい マンチュクリンの ちゅく…

浩宮様がお生まれになった、今上(平成の)天皇が皇太子時代の話。

さくらさんから、質問があったので、お応えする。今上が皇太子時代のはなしである。 当時皇太子さまだった今上は完全にバカ扱いで、浩宮様=現・東宮様が昭和天皇の衣鉢を継ぐ方とされた居た頃の印象である。 オレも、別に皇室に興味があったわけではないの…

喧嘩考…

我が家は喧嘩禁止だった。 爺さんはイケイケどんどんだったが、実際は喧嘩をするより、掛け合いでなんでもまとめる人だった。 自分の息子には負けてきたら三倍返しせんかい!これ持ってもう一回やってこい!と竹ぼうきを渡していたそうだ。婆さんは、、喧嘩…

左翼おばあさん。

六甲の焼き鳥屋がいっぱいだったので、寿司屋で時間つぶし。 カウンターだけの小さな寿司屋で常連のバアさんの常連くさい話の洗礼に苦しむ。 「沖縄はもともと独立国・琉球なんだから独立した方がいいわよねー」 で盛り上がって。。。 次は息子夫婦のビザの…

昔ばなし ⑫ ことわざ 地口 遊び歌

■ 爺さんばあさんや、両親がよく口にしていたことわざ地口のたぐいをほとんど子供に教えなかった。 二十歳も過ぎたムスメ共にいまから教えてもただの知識だ… 今になって後悔している。 覆水盆に返らず、、とは言わないかこの場合。(笑) 「覆水盆に返らず」は…

昔ばなし ⑪ 流通革命

昨夜、寿司屋で飲んでいて、たこ酢の薬味ミョウガの話から 1970年代の流通革命を思い出した。 ミョウガって関西では一般に使いましたっけ? どこにでも生えるから使いますよね? いやー、我が家で母親が使うことはありませんでした。 薬味で出てくるのも…

昔ばなし ⑪ さくらさんの「背中」コメント。

■ 昨夜、さくらさんからもらったメールが…じゃねーや、コメントが良かったので記事に残しておく。 「背中でひっぱる指導はサイテー」 とか 「ずーと、しゃべれ。返事をさせろ、しゃべらせろ。コマかく指示を出せ、リズムをとれ!」 「はい、お願します。あ、…

昔ばなし ⑩  ダブルバインドを解く メッセージ

前回 「メッセージ」 について書いた。 雨上がりの庭で くちなしの香りの やさしさに包まれたなら きっと 目にうつる全てのことは メッセージ カーテンを開いて 静かな木洩れ陽の やさしさに包まれたなら きっと 目にうつる全てのことは メッセージ 新井由実…

昔ばなし ⑨ メッセージ

c9bさんから、いいコメントを頂いたので、返事を記事にしておく。 http://blogs.yahoo.co.jp/mrmsj219/33618365.html#33621103 ■ c9bさん、おそくなりました。すいません。いいコメントをありがとうございます。 努力して上手くいかないときは努力の方向が間…

昔ばなし ⑦  号令 「命令」 訓令。 サイトーさん

倉山満氏の本よ読んでいて信長秀吉家康についてのクダりで「号令命令訓令」の違いの話があった。 組織の統治というか相手のフェイズに合わせてどう指示するか、、、の問題である。 一番難しいのは「命令」である。 「命令」は現場的に「あんた、現場分かって…

昔ばなし  ⑥  お金のこと 時代性

お金のコトを書こうと思うと、その人が生きた時代を想わざるを得ない。 同時代の人であった爺さんと婆さんの金銭観がそれぞれ 「金のないのは首のないとの一緒」 「金は天下の回りもの」 と全く正反対なのは同じ金銭観の表裏だろう。 金は天下の回りモノだと…

昔ばなし ⑤ お金のこと

「金のないのは首のないのと一緒」 婆さんが火鉢の横に置いた文机のまえに坐って「わかば」を吸いながらよく言っていた。 夏も冬も火鉢はというか手あぶりは出したままで、ちゃぶ台よりも小さな机を使っていた。 爺さんが存命中はそこで二人で夕飯を食べてい…

昔ばなし ④ 母親の実家。

オヤジの実家の話を三回書いたが、、なんとなく暗い気持ちになってきたので、農家だった母親の実家の話。。 母親の実家は東神戸の農家である。 母親の女学校時代、友達との帰り道にむこうから天秤棒を担いだ父親(私の爺さん)と出くわして カッコ悪くて「た…

昔ばなし② 名古屋から戻って木場

昨日のつづきの昔ばなし。 http://blogs.yahoo.co.jp/mrmsj219/33600793.html むかし話のどこまでが自分の話かよくわからなかったうちの爺さんであるが オレが13歳の時に死んでしまった。 孫と日向ぼっこをしていろいろ話をしてくれるような、静かな人では…

昔ばなし①

昔といってもそう古い時代ではない、昭和40年代に祖父母、父母から聞いたことを残しておこうと思う。 祖父は明治34年生まれ。1901年。日露戦争の3-4年前になるのかな、、に大阪で生まれている。 昭和天皇と同年生まれで、西暦と数え年が同じである…