何のために本を読むのか?→ 書庫をどう整理する?

勤労感謝の日の三連休も本を読んだり飲みに出たりしているうちに暮れた。

事務所の書庫の整理をしていて、本を納める場所よりも、読む場所づくりが本題だなと改めて感じた。
では、どんな本を何のために読んでいるのか。

小説はほとんど読まない。年間で1冊くらいかな。
今年は20年ぶりに船戸与一の長いのを読んだ。これを機会に少し小説も読もうと
この週末は、山本周五郎青べか物語」を買ってきてぱらぱら見ている。
メモ用紙に出てくる漢字のカタチのいいのを写しながらゆっくり読んでいる。

「漁師町」「貝殻」「缶詰」「船躰」「切符売場」など、どうという言葉ではないが書いてみると楽しい文字がある。
そのほか「靄」「毀れる」「跟(つ)けて来た」など、自分の書けない字をNetで調べて書いてみるのも楽しい。


年間100冊余り読む本のほとんどは、新書か1500円ほどの入門書である。
自分のためというより部下などに案内するために手に取るものも多い。

改めて考えるになぜ本をよんでいるのかというと

① 考えるための知識を得たい
② 言葉を覚えたい ex) 昔おとこありけり 女のえうまじかりけるを… など暗誦している文章を増やしたい
③④がなくて
⑤ 楽しみ

である。


今年は英国史をまとめてやるつもりだったが、通史をやるとしんどい。
もともと金融史と経済思想史のためのイギリス史だから17世紀から19世紀で十分である。
ヘプターキーもカヌートも関係ない。


そしてそもそもナゼ金融史かというと、いま現在行われている経済上の政策や制度の意味が知りたいのである。

たとえばドルショックからオイルショックへ、そして狂乱物価…という昭和経済史は繰り返し語られるが
狂乱物価の直接の引き金はベア3割であり、日本を代表するほとんど全ての企業が給料3割アップの運転資金をメインバンクから調達できた不思議についての解説はお目にかからない。

金融政策、財政政策にはかなり長いスパンでのたくらみがあるとしか思えない。

読書のモチーフのほとんどはこの「たくらみ」を考えることである。


書庫より、メモを取りノートをまとめるための机のわまりの書棚としてスペースを配分しよう。


眼鏡をかけるようになってものを読む速度は衰えた。
10年したらいま積み上げてるような本は読まないかも知れない。

もうあまり時間は残ってないと自覚しなくっちゃなー(笑)