昔ばなし⑭ 父祖の声。 コトワザ的なもの。

片づけをしていたら、メモが見つかった。
父母、ジイサンバアサンから聞いたことを想いだして書き付けたものがあった。

コトワザあるいは地口と思しいものを書いておこう。


・我がエエ 我がエエ (輪替え) 桶屋かいな!?
               我が(自分)の利益ばかり言うな。

・仏ほっとけ 神かまわず
          毎日食べていくのが大変だった戦後の混乱期、神や仏、信仰にかまけている余裕はなかった。

・タラは北海道
      タラレバ言うな。

・渡てしもたらヒトの金
       貸した金、預けた金は返ってこない。

・口のついとるモンはいかん
       ペットを飼うような余裕などない。

・秤ごまかしとったら 秤の目 読み違う
       95匁で100匁が出る秤で客をだまして商売していると、普通に計るとき目盛を読み違えてバレる。

・足りぬ足りぬは工夫が足りぬ
         不足を言わず工夫しろ。(戦中の標語)

・天秤棒の下から目ェむいとっても金にはならん
               下層労働をつづけても貧しいままだ。


日本は貧しい… (笑)

しかしクサらず一生懸命生きて行こうというコトだろうと思う。

100個近いメモがある。  この項、つづきます。