いつものBARでインテリ崩れにカラまれて楽しー  (笑)

うっかり日本酒をお代わりして酔っ払ってしまった土曜日。  

ビールで酔いを醒まそうといつものBARに立ち寄った。


先客が一人だけ、顔を見るのは二月ぶり三度目かな? たしかお名前はAZさん。

この前会った時は 「見るからに東大卒でゼロいち企業の元・取締役らしいエリート・リタイアマン」 である先生にアサい浅い論戦を挑んでコテンパンにやられてらっしゃった。
AZさん、教養はあるがバカである。 どこからどう見ても 「先生」 な人に論戦を挑んではいけない。
わかるだろ、普通。   そんなこと、分かるだろ 。。。


以前、先生にオックス・ブリッジ両校で研究してた時代の話をお伺いしたとき「×××プリーズ」というのを酔っ払って「ポルファボール」と言い間違えてらした。
「先生、何カ国語お話になるんですか!?」ときくと、莞爾とグラスをあおられた。

そういう老人に論戦を挑んではいけない。

…なぜBARの酔っ払い話でキルケゴールまで出て来て哲学と社会論でリンチになるんだ。 (笑)
もちろん、先生のAZさんメッタ打ちには加わらずに、、ビビりなのでリンチは見てるとコワい。。。
マスターと 「○○儲かるぜー」 みたいなマーケの話をしていた。



さて、、今回は、マスターと俺、そしてAZさんの三人だけである。 
カンバンまであと30分、もう新しいお客さんは来ないよねー、今夜はオレが先生の代わりにイジメられるのか!
カンベンしてくれー! (笑)



…まあ比較的たわいない話で終わってよかった。

「世の中、金がすべてじゃないでしょ!」
「その言葉の定義をして下さい!」
「それが正しいと言えるのですか!!!」
「まるでオコチャマの議論ですよね!!!!!」
「オレは金持ちだ!だから偉いんだといいたいんですか!!!!!!!!」

…むかしの左翼の論法である。


「社会」は 「金がすべて」 である。 部下に「金」以外で報いようとは思わない。 
すこしでも余分に儲かれば 「ボーナス」 である。

カネさえ払えば社会はその提供できるすべてを提供してくれる。
しかし 「金」 は社会を一歩出ればなんの価値もない、 ただの紙切れあるいはクレジットである。

火星のコロニー・スペースCITYに一人で取り残されれば、100円と100兆円はともに意味がない。
1970年代にそういうSF小説をよく読んだ。



最後はすべて人間関係に還元されるのが 「浮世」 というものである。 浮世は金が仇の世界である。 (笑)

「人生」 は好きなように生きればいいダケである。 100年経てばみんな死んでいる。
ただ只、ただに、「浮世」 との折り合いがムツかしい。

メシを食ってねぐらを確保して、女房に笑ってもらうのがタイヘンなのである。
ただに、只ただ、ソレだけなのよ。知ってるでしょ。 女房ひとり納得させられないのが 「浮世」 である。 (笑)
それでも生きていかねばならぬのである。


ってことで、 からまれても困るんだが、、、正しさをいうならテーゼの 「対偶」 をとればいいじゃない。
中三でやる写像と、たしか高1の試験に出る、定義式の範疇である。「逆・裏・対偶」。 (笑)

「対偶」 が「真」 ならそのテーゼは 「真」 って習ったよね。集合式でそのとおりだったよね。 以上!!
なんでいい年したオッサンがそんな話をしなくちゃならんのだ!?


そんなかんじで、いいかげん酔っぱらってたし、適当にあしらいながら左翼議論を楽しんだ。
途中で、マスターがオレに味方して話に加わって来たので、、さすがにそれは制止した。

「あなたが、加わるべき話じゃないよ、論のためのキタナい 「論」 だよ。 しゃべればアナタが汚れるよ。」


深夜3時をまわっておヒラキ。

疲れたけど、たまには面白いなー、左翼論戦。


AZさんは初めて会ったとき「詩と評論」だっけ?現代詩の雑誌をもってらっしゃったので
… 「モノホンだーーーー!!!」 と分かっていた。

教養人として、絶滅危惧種である。


似非(エセ)教養人は今のうちに会っておかなければ、もう20年くらいで絶滅するだろう。

若い頃は、おれも似非・教養人になりたかった。  もう、そんな気力は、、、ない。  (笑)
楽しい、、夜だった。   もう来ないかもなー AZさん。

オレが、恐れ入ってみせれば喜んでくれたんだろうなーーー   分かってたけど、、出来なかった。 



やってやればイイのに、簡単なのに、、、  ちいさいなー、オレも。   

次はご高説に恐れ入ってみせよう!!