三女の 「宅建スクール」。 金の渡し方。


三女が銀行・入行1-2年目に取るべき 「資格試験」、 ほぼ消化したらしいので
では、この秋に 「宅建」を受けろと命令した。


本人は、テキスト買って今までと同じように勉強するつもりだったようだが、スクール行きを命じた。
数社のサイトから調べて、職場の近くの大手の チェーン・スクールを選んだようだ。


スクールへ行けば、社会に出て学ぶということが、お金を払って学ぶということがどういうことか分かる。
また、そういう スクール・ビジネス がどんなふうに成立しているかもわかる。

経験するべきタイミングで、それを身をもって知るべきだと思ったので、スクールへ行かせた。




こないだ会社帰りに、街に呼び出して、回り寿司を食わせてから、フルーツ・パーラーでスクールの資料を見る。
「資料をもらいに教室へ行ったみたら、ここが一番よかった!」と見せたコースが13万円ほど。

だろ! 
実際に教室・事業所へ行って、受付のおネエちゃんと喋ると、その会社の程度、事業の「ホド」か分かるのよ。

「では、10万円だけ出してやる。あとは自分で払いなさい。」と内ポケットから用意していた金を出して渡した。




こういうヤり取りは、家ではしない。
別のところで、なにか食わせながら、二人だけでやる。

もちろん、後で家族が知るところにはなるが、、、やりとり自体は 二人だけでやる。



金は二人だけで
相手の目を見ながら
直接渡す。

そして、満額は渡さない。
自分でも出させる。

なぜって、お前の、お前だけの 「ため」だから。



自分の幸せのため 「だけ」にくれた 「金」 だと、言外に教えるのである。






金の渡し方は、難しい。

金よりモノを渡すほうがいい。


今回は、父であるオレが命じた宅建受験だったので、金をやったが
それ以外の場合、例えば、ムスメどもが何か気を利かせてくれた時は、モノで報いる。


まずは、「ああ、ありがとう。助かった、すまんね、申し訳ない。」 と言葉だけで礼を言う。

そして翌日、あるいは、その次の日 「こないだは、ありがとう。」 とお菓子をやる。
あるいは、会社の帰りに、そいつだけさそって、ラーメンを食わせてやる。



これは、会社でも同じ。

オレの連絡不備を、部下にかたづけてもらったときは、帰社する前にジュースか缶珈琲を二本買って帰る。
「ああ、ごめんなさい、助かりました。 ジュース(女性の場合)、どっちが好き?」 と選んでもらう。




若い頃 「海軍よもやま話」 だったっけ…で、演習のあと、備品回収で世話をかけた艦にお礼だけ言いに行くと
「すべからく、具体的たるを望む。」 と返答されて、あわてて 「具体的に樽酒」 を送ったと読んで、笑った。


「物」 には呪術性がある。 もちろん 「金」にもある。

その 呪術性、両者に付着している サムシングをどう使い分けるか、、、けっこう考える。





こういう話は、さくらさんが お好きかなと、、、、  書いてみました。
お嬢さん、いらっしゃるから、、、いろいろお考えだろうなと、、、

面白くなかったら、ごめんなさい。 (笑)