「35歳の教科書」 藤原 和博
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「35歳の教科書」 藤原 和博 (幻冬舎文庫) 2014/4/10 を読む。
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成長社会から成熟社会にかわって来たので普通に企業人をやってるとキツくなりますよー
という、誰でもいいそうなテーマの本。 だが、その「平凡」なテーゼへの、アプローチが上手い!!
もちろん、内容もいいが、人を納得させるには 「コンテンツ」より 「アプローチ」である。
同じ 「一発」やるだけの話でも、口説き上手なヤツもいれば、ぜんぜんモテない御仁もいるのである。 (笑)
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「35歳からの~」は
何年か前、本屋で平積みなっていたので知ってたが、、、あまりに「いかにも」な題名で、あまりに「上手い!」ので 「わはは!上手いねー!」 的にバカにしていたが、、、
いざ、youtubeを観てみて、本を読んでみて、、
この人の、、このプレゼン! スゴイわあー! としか言いいようがない。
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内容がドウこうより、納得してうなづく聴衆の、、そして読者の、実際には見えない、その顔が見える!
…のである
構造がある、伏線がある、「ああ、そういうトコね!」 と聴衆が画面のそとで頷くのが見えるようだ。。。
場カズ踏んでる、、練れてる、、くやしい、、負けた、、
と思いました。 (笑)
■ 「35歳の教科書」 から
・正解ではなく 見つけるべきは 「納得解」
・個性はコミュニティの中で育つ
・クリティカル・シンキングが必要
・クリティカルは批評ではなく 思考・創造 の意味
・リクルート時代に多くを学んだ。 あの職場は 『劇場』
・本当の自分を探すより 「演じる」ことが大切
・アテネの民主制度と 「劇」の発生時期は同じ
・今はまわりが既に用意してくれる時代、たとえば「コンビニ」
・民間人・学校長をしていた時、多くの論壇・有名人を講演に呼んだ
しかし、無知な中学生にとってはタダのオジサン・おばさんの話
どんないい話でも中学生のリアリティに触れなければ、たちまち居眠りを始める。
一流の言論人はそれを見てスグに中学生をグリップする話に替える。
など、、みなさんも、ドコかで聞いたようなはなしでしょ?
…でも、、現場で、『顧客』をグリップする苦労をしてきた人の、
当たり前にやらなきゃいけないのに、それだけでは聞いてもらえないのをドウするのよ!?
で、苦労してきた藤原氏の話は、内容以上に、読者・聴衆の身に迫って面白い。
コウいうのは、、大切なことだと思う。
オレも出来るようになりたい。 なれば多くの人を幸せに出来て、、、 儲かるのである。 (笑)
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「35歳からの~」 は10行トバしに読んでも、裨益するところは変わらない。
読ませ方も十分に心得て配慮・計算され尽くした本だと思う。
読ませ方も十分に心得て配慮・計算され尽くした本だと思う。
よく練れてるなあー、、としか言いようがない。
お勧めします。
同じ内容のコトは多くの人が書いてるでしょう、でも、そういうコトじゃないんです。
ウチの三女でもこれを読めば分かるよね! という 「夢と希望」が湧いてくる本です。
おれもチャンと書こう! という勇気も湧いてきます! (笑)
自分がコレだけ書けるか?と考えながらお読みになれば、、、十分モトはとれます。 是非に!
誉め過ぎ? いや、当然の文法ですよ。 …文法じゃなくて修辞法?
まあいいや、わははは!
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