どうして、お父さんはお母さんと結婚したの?


     日曜日の晩方、三女から電話



  「お父さん、いまいい?」

「…いいよ、いま吉野家でスタミナどんぶりが目の前に来たところだけど。」

  「あ、すいません。じゃあいいです。」

「いいよ、手短に。 オレの受ける電話は大抵こういうタイミングだから。」



   「ごめんね、じゃあ、、、  どうしてお父さんはお母さんと結婚したの?」

「…  なぜ、わざわざ電話してくる?」

  「だって、いくら聞いてもお母さんはハグらかしてばっかりで」



           電話の奥で、女房の馬鹿笑いが聞こえる



「… それは、お母さんのことが、好きだったからです。」

   「ええええーっ!!」   (驚愕)




「若くてバカで世間知らずだったんです、お父さんも。

 『若い』 ってバカなんです。 

 … バカだったんです。」



    「おおおおおおおー!!」   (大納得)




         三女の声の背後で、    携帯を震わせて、 

           山犬のような 女房の哄笑が響いた。




 次女の結婚日程が決まってから、

 長女三女もにわかに結婚願望づいている。



 スタミナどんぶりは予想よりマズかった。

  マズかったが、、もう食わない、、わけでもなかろう。


    結婚もそんなもんだよ、ムスメ共。




               ソドムもゴモラも焼き尽くすような

               お母さんの 哄い声でわかるだろ。  (笑)