人間関係。 後輩指導で悩むムスメ。 ②


入社3年目のウチのムスメが、部下指導で悩んでいる話のつづき。



マイペースな後輩は入社2年目とのこと。
ムスメと1年しか違わない。


指導レクチャーしても、メモを取るわけでもなく
何日かすると「ぜんぜん憶えてません」と平然と言い放つ暖簾に腕押しぶり、、、
作業を指示しても、自分の仕事を優先して、一時間たっても取りかからない、、、



「うーん、それは憤懣がたまるよねー、、きもちはわかるよ。」
と、なぐさめる。


「で、それから、あれもあーで、これもこーで、、」と寿司を食べるのも忘れて目を据えて話しつづけるムスメ


寿司バカと言われているほどお寿司が大好きなコイツがなー
女の恨みは寿司よりも深いんだなー


しかし放っておくと、いつまでたっても話も寿司も終わらない
「ちょっと煙草すってくるよ。」と5分ほど店の外へ

戻ると無事、寿司はなくなっていた。



さて、仕事は考え方だ。
人は理屈や感情では動かない。


  「納得」

納得だけでヒトは動き出す。
納得いかないと怒り出すし、納得以上だと喜ぶ。



5W2Hで考えると、整理できるよ

誰が
何時
何処で
何を
どのように
どれくらい

そしてそれは
何故?



ナゼ今、お前がその子に指示を出しているのかハッキリ言って、
すぐに取りかかれあるいは何時までにしてくれと、仕事ののくくりを明示しなさい。


反論して来れば、
それをやるべき理由を述べて、これは業務上の指示だからやってねと、ハッキリ言うんだ。



指導する時は、褒めたり相手を否定したみたいになったりするけど
相手を否定したように受け取られると進む仕事もすすまなくなる


教えるときは、つねに

「あなたはOK、いい人間」

「でもそのやり方はダメ」


というスタンスで臨むんですよ。


否定されたと思うと
「このやり方でダメだと思わない」とか反論してくる場合もあるけど
ただ無意味に自分を守ろうとしてるだけ。


それにもハッキリ

「あなたが仕事できるのは知ってる」
「でも、いまのは現状で必ずしもベストだと思わない」

「なぜなら、あなたの仕事は○○だから」
「だから、そうじゃなくて、こうするべき」


「私はあなたにそれを言うべき立場だから言っている」
「あなたにそれを言うのが私の仕事だし」
「言われればそれに従うのがあなたの仕事」


「すべては円滑に業務が回って、数字を上げるため。」  「それだけ。」



なんのための指導なのか考えればわかるよ。

おまえは間違ってないよ。

だから、相手につたわるアプローチを考えなさい。


但し、指導ポイントは 「ひとつ」だけ。
複数やると人格攻撃みたいになるから。 (笑)




晴れやかな顔になったムスメに甘いものを持たせて先に帰らせた。

昼の炎暑、 その暑さも去って風が吹いてる。



夜風に吹かれて少し歩き、いつものBARにたどり着く。

むこうのカウンターには、時々見かける女性客。
マスターと楽しそうに話している。


ビールを注ぎながら、その綺麗に笑う笑顔と、ふくよかな白い肌を眺める。
ウチの子より10歳くらい上かな?


専門職と以前聞いたが、、おんなざかりの一夜を、ひとりで静かに飲んでいる姿に

彼女の幸せと


ウチの子の、これからの長い長い職業人人生を想い、


いささか苦いビールを飲んだ。