好きだった数学。 森田真生、北原白秋、啄木、岡潔。


  算数は計算が壊滅的にアレ …で苦労した。



中学になると

先生の質がいきなり下がるので
勉強する気が一気に失せたが



  「数学」 のもつ


  あの端然とした 「美」 にはうたれた





 中二で  遠山啓氏の 岩波新書 「数学入門」を買ったのも

  その憧れにもにた 気持ちからで


 「数学入門(上)」 を毎日カバンに入れて

 少しづつ読んで幸せだった


    途中でわかんなくなったけどね。  (笑)




 思い出すに

  ジョルジュ・オ・デ・キリコ の白黒版

  みたいな印象かな

   数学は。


          …いまネットで調べると

          ジョルジョ・デ・キリコ ですね  ジョルジュ・オ・デ・キリコ じゃなくて  …   なぜ?





  5年か10年に一度

   数学の本は買うが

 高校の頃 矢野健太郎氏の本を読んだ程度にも

   … 読めない。



  いいっす、もう、、  その話みたいな感じで。





 数学者・ 森田真生は久しぶりに出た

  スターで

 新聞などでその著作がベストセラーになっているのは知っていた



文庫になったのを機に買ってみました

  「数学する身体」





  今週から少しづつ読みだして

まだ、200余ページの 60頁あたりだが

 面白い。



    過去なしに出し抜けに存在する人というものはない。

    その人とはその人の過去のことである。
   
    その過去のエキス化が情緒である。

    だから情緒の総和がその人である。

                                  ―  岡潔


と、第二章の 扉の裏にあって

  … うれしい




  北原白秋 「邪宗門」 の 扉文



                邪宗門  扉銘

                          ここ過ぎて 曲節メロデア の悩みのむれに、

                          ここ過ぎて官能の愉楽のそのに、

                          ここ過ぎて神経のにがき魔睡に。



     のように 美しい。






岡潔先生は、 「春宵十話」 で感動!



啄木じゃないけど

        不来方こずかた のお城の草に寝ころびて
         空に吸はれし
        十五じふご の心


… 恥ずかしながら、 15歳の心はすぐに吸い寄せられてしまうのである。







…想い出は ともかく


  「数学する身体」



ウチの娘といくつもちがわない

若き数学学徒が

 どういった身体を数学のうちに見出したのか


その全貌は 
第二章あたりでは まだ、わからない


読み進めるのが楽しみだ。





  いい本だなあ

   意味が分からないところも多いが。  (笑)



 岡潔先生の

   「その人とはその人の過去のことである。」

自体がいまのオレの認識構造とは 違うしねー





   違うんだよな

     その感じはオレには分からん …


   という感じもまた  楽しいなと、


      思える本に出合うのは。


          楽しい。




      楽しい、っていい言葉だな。       (笑)