「信長はなぜ葬られたのか」 安部龍太郎 幻冬舎新書
以前、さくらさんと 中国大返しできてんだから
信長殺しは 秀吉に決まってんでしょ
明智光秀は実行犯としておいてけぼりにされただけ…
という話をして盛り上がらなかったが …ははは
古文書から見る
そのあたりの機微の本である
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大航海時代のなかの戦国時代である
・& 備品の鉛玉・硝石輸入
・鉄砲と抱き合わせのカトリック布教
・畿内をを占拠する有力小大名
・近衛前久や足利昭義など朝廷・幕府勢力
などのせめぎあいのなかで
下剋上で力をつけてきた新大名が
よってたつディグニティ
朝廷からの叙勲に求めた結果
幕末のような尊王状態になり
政局が流動化
明治政府が天皇を千代田城に囲ったように
信長が一気に安土城に清涼殿をつくり
天皇を囲い込もうとすると同時に
安土城内に摠見寺だっけ摠見院だっけをつくって
ご本尊になり
とりあえず信長排除の
同床異夢を
朝廷+幕府連合が見た…
という話…
説得力あるなー
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秀吉の明入りも
信長時代からの
本邦をもってチャイナを征服させるべしという
カトリック国サイドの戦略と
イエズス会のFC替え
いろいろヤってる途中に
その他
ドタバタあったようで
… 本邦のチカラ加減だけで
戦国時代は動いたわけではないのだなー
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本書の初出は 1999年頃
もう20年近く昔の文章らしい
古文書研究は通説をはるかに超えて進んでいるようで
アベはやめろーニュースと同じく
知らないことを
目の前の言説で判断してはいけないなあとの思い頻りである
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信長殺しを
朝廷と近衛が画策した
傍証は
その時期の公家日記 (最重要一次資料)が
ごっそりアレもコレもその時期の部分だけ
削除されている
あるいは、信長を 「誅」 (目上が部下を成敗する) すると
公式・朝廷関係文書にある…
ことからも
無理なく推測されるそうだ。
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もうすぐ読み終わるが
大航海時代前後の
西洋流通金融史の本は
今年けっこう読んでいるので
年表をつくって整理した方がいいかもなー
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今年は
オランダ・イングランド覇権史の
玉木俊明氏の主要著作は読破するつもりである
玉木氏の京都産業大学はけっこう近所だ
年代整理できたら
教えを請いに行こうかなー
たのしみー
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